Y.K PIANO FACTORYで初めてピアノ調律をされる方へ

一般には「調律をする=音程を合わせること」と思われています。しかし、本物の調律は、そういうイメージとは少し違います。ときには調律よりも長く時間がかかる「内部清掃」、アクションのコンディションを整え、繊細なタッチ感を創造する「整調」、そして最終的にピアノが最もピアノらしい音を奏でる楽器として仕上げていく「整音」、これらの調律以外の工程を、いかにバランス良くこなしていくかが、一流の調律師と二流のそれとの分かれ目となるのです。

当社の調律では、一人ひとりのお客様のご要望に、個々のピアノの状態をどれだけ合わせられるか、調律、整調、整音、清掃を適宜おこなっています。また、これら四つのメンテナンスを定期的に行なうことで、ピアノは本来の美しい音色を長く保つことができるのです。お客さまの笑顔や満足度に繋がると信じて、丁寧な作業を心がけています。大切なピアノです。安心しておまかせ下さい。

調律 -正しい音程、音階に弦を調整

音程は、通称「ピッチ」と呼ばれ、世界標準ピッチは440Hz(ヘルツ)に指定されています。しかし、専門的に音楽を楽しむ方の多くは、442Hzという2Hz高い音程を好まれる傾向があります。これは440Hzと比べると、明るくパワーが出るのがその要因のひとつです。ちなみにコンサートホールの調律は必ず442Hz指定です。

音階は、文字通り音の階段です。ピアノの調律で、この半音階の階段をすべて同じ幅に揃える作業を「割り振り」といいます。(割り振りについては、「ピアノ調律とは」のページをご覧下さい)

ピアノは弦楽器の仲間ですから、バイオリンやギターなど他の弦楽器と同じように、弦をチューニングピンに巻きつけ、その張力を変化させることによって、音程や音階を調整できるように造られています。しかし他の弦楽器と異なるのが、調律に時間と手間がかかり、専門的な知識と豊富な経験が必要とされる点です。ですからピアノ調律師という仕事が生まれたのもごく自然なことかもしれません。

またピアノ以外の弦楽器は弾く前に必ず調律します。これがピアノの場合、コンサートを除いて、年に1度しか調律をおこないません。もちろん弦が太く、また頑丈に造られているからそれでも大丈夫なわけですが、膨大な張力が絶えず働いていますので、次第に弦が伸び、狂いが生じます。狂いの生じたピアノは弾き手の音感にも悪影響をあたえ、特に聴覚が形成される重要な時期のお子さまにとっては、直接に影響を及ぼします。

Y.K PIANO FACTORYでは、定期調律の時期を、ピアノ教室や学生さんなど、ピアノを専門に使用されている場合は10ヶ月に1回、一般の方のピアノは14ヶ月に1回の定期調律を推奨しています。

なぜなら、日本には四季があります。四季による温度、湿度の違いから生じるピアノの変化を把握したいからです。年1回ですといつも同じ季節の同じ状態のピアノしか、診ることができません。あえて2ヶ月ずらすことにより、前回とは異なる室内環境のピアノを診ることができます。6回の調律でちょうど四季によるピアノの変化を把握し、あなたのピアノを長く良好に保ち続けることができるようになるのです。

ピアノの内部清掃――防虫、防錆に効果!――

当社で、はじめて調律を経験されるお客さまが、必ず驚かれるのがこの内部清掃です。これは前述した調律、整調、整音の3つの作業の土台となる、とても大事な工程ですので時間をかけてきれいにします。掃除といっても単に埃を取り除くだけではありません。

具体的には、アップライトピアノでは弱音フェルト、チューニングピン、ハンマー、ダンパー、鍵盤、他のアクション部分を丁寧に掃除機をかけて埃などを取り除きます。そうして、アクションと鍵盤をすべて外すと、再びピアノ線や鍵盤下の埃を掃除機で吸いだします。ときにはここに錆が発生していることも珍しくありません。

丹念にやすりを掛け、金属磨きをおこなって錆を落としていきます。そしてまた掃除機をかけます。次は、専用の良質のオイルで磨き上げます。当社で初めて診させていただくピアノの場合、錆びが出てしまっていることがよくあります。これは定期的にメンテナンスを行えば心配ありません。私のお客さまのピアノの中は、いつもピッカピカなんです。実は、これは私のひそかな自慢なんです!

それから、ピアノの下のパネルを外して、やはり丹念に掃除機をかけていきます。ここでは細かなすき間の埃も逃さないために、大小3本の掃除用のハケを使い分けます。また場合によっては、よくお客さまが気になさるピアノの裏側や設置してある壁もきれいにします。ただこれを行なうには、ピアノを前方に移動しなければなりませんので、処置できない場合もあります。しかし、出来る限りピアノの音を良くするための土台ですから頑張って作業しています。

グランドピアノの場合は、譜面台の埃を取り除いたあと、チューニングピン、ピアノ線、そして響板に丹念に掃除機をかけていきます。これも初めて診させていただくピアノの場合、あまりの埃まみれに、閉口してしまうことも珍しくはありません。グランドピアノの場合は、ピアノ線や響板が構造上、上部に開いている造りのため、埃がたまりやすいのです。

しかし、ピアノの心臓部ですから、常にきれいであるべき場所です。「毎年調律していたのに」と、私が伺うことで初めて、「何もしない調律師が多い」ことに気付く方も多いようです。その後、鍵盤とアクション部分をすべて外して掃除機をかけて、仕上げていく工程は、アップライトピアノの場合と同じです。

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小林泰浩

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