グランドピアノのオーバーホールと料金

Y.K PIANO FACTORYでは、グランドピアノのオーバーホールの基本料金とオプション料金を下記のように定めております。

ピアノ調律師として、みなさんに申し上げたいことは、オーバーホール修理における≪交換部品≫には、ぜひこだわりを持ってください、ということです。価格ありきで、低価格を売りにした広告宣伝をしばしば見受けます。ですが、価格が安い修理の場合には、グランドピアノの大切なタッチ感に、一番重要な『サポートアッセンブリー』を交換していないことがあります。この点にはぜひご注意ください。

ピアニストが、「ピアノへのいたわりや、感謝の気持ち」を表せる唯一の手段は、ピアノのメンテナンスだけなのですから。
尚、当社ホームページの金額表示はすべて税別の価格となっております。

≪グランドピアノオーバーホール基本料金 ¥850,000≫
基本料金に含まれる作業 部品・作業内容
○チューニングピン交換 ドイツ・ビーネ社製
○ミュージックワイヤー交換 鍵盤No27~No88まで
ドイツ・レスロー社製
○ミュージックワイヤー交換 鍵盤No1~No26まで
芯線にドイツ・レスロー社製を使用、巻線の銅線にドイツ・デーゲン社製を使用し、ドイツの巻線製作専門業者であるヘラー社に作製依頼した物を使用
○ハンマーヘッド交換 ドイツ・レンナー社製orアーベル社製。ハンマーヘッドには、ハンマーフェルト、ハンマーアンダーフェルト、ハンマー割りピン、ハンマーウッドを含みます
○バランスブッシングクロス交換 ドイツ・レンナー社製カシミヤクロス使用
○フロントブッシングクロス交換 ドイツ・レンナー社製カシミヤクロス使用
○ハンマーシャンクアッセンブリー交換 YAMAHA社製:ハンマーシャンクアッセンブリーには、ハンマーシャンク、シャンクローラー、ハンマーバット板、ハンマーローラークロス、ハンマーローラースキン、レペティションレギュレチングスクリュー、シャンクフレンジを含みます
○バックチェック交換 YAMAHA社製
○譜面台フェルト交換 YAMAHA社製
○ダンパーフェルト交換 YAMAHA社製
○サポートアッセンブリー交換 YAMAHA社製:サポートアッセンブリーには、サポート本体、レペティションレバースクリュー、レペティションボタン、レペティションボタンパンチング、ジャックストップフェルト、レペティションレバー、レペティションレザー、レペティションクロス、レペティションレバーストップフェルト、レペティションフレンジ、レペティションスプリング、ジャックストップ、ジャック大、ジャック小、ジャックスクリュー、ジャックボタン、ジャックボタンパンチング、サポートヒール、サポートヒールアンダークロス、サポートヒールクロス、サポートフレンジを含みます
その他の調整作業
○ハンマーシャンクストップフェルト交換 ○ダンパーライニングフェルト交換 ○ダンパーストップレールフェルト交換 ○ダンパーレバーフェルト交換 ○バランスパンチングクロス交換 ○フロントパンチングクロス交換 ○バックレールクロス交換 ○バックレールアンダークロス交換 ○鍵盤蓋フェルト交換 ○レギュレチングボタンパンチング交換 ○弦枕交換 ○フレーム貼フェルト交換 ○弦止音フェルト交換 ○チューニングピンブロック交換(以上すべて浜松・WATANABE社製or ITOSHIN社製)
○整調、整音、調律及び納品調律

この料金表は、「ヤマハグランドピアノのオーバーホール」を想定して作られております。基本料金850,000万円は、国産ピアノの奥行き200cm前後のタイプまでとなります。それより大きいピアノ、舶来品は別途お見積りとなります。

詳細につきましては、Y.K PIANO FACTORY まで、お気軽にお問合わせください。

≪グランドピアノオーバーホールオプション料金≫
オプション<料金はすべて税別です>
○ソステヌート付き3本ペダルに交換 \200,000
○白鍵上面アクリライト交換 \80,000
○黒鍵を黒檀に交換 \100,000
○本体クリーニング \50,000(新品の様な輝きに!)
○フレーム塗装 \60,000(Steinway Bechstein Bosendorfer等、お好みのメーカーの純正塗料を使用いたします!)
○共鳴板ニス塗り替え \60,000

本体クリーニング・フレーム塗装・共鳴板ニス塗り替えの3点は是非お勧めいたします。

Y.K PIANO FACTORY からのご提案

ワイケーピアノファクトリ

ご提案 1

ビーネのチューニングピン、ヘラーの巻線、レンナーorアーベルのハンマーヘッドなどは、安価な国産品よりも、2~3倍も値段が張りますが、それでも使用いたします。それは音色に直接関係する肝心要の場所だからです。(人に例えれば脳や心臓にあたります)一度修理したら、元には戻せませんから、考えられる中で、一番よい部品を使用します。

ご提案 2

ご提案1に対し、手や足となる箇所には、YAMAHA社製を使用します。なぜなら、日本の気候風土に合うからです。指先で鍵盤に触れ、サポートからジャック、そしてハンマーシャンク、ハンマーヘッドから弦へと、ピアニストの素早い動きに、瞬時に反応し続けなければいけないこの手足となる部分は、湿度を含むと動きが鈍くなる性質をもちます。ですから、これらの部品までドイツ製にしますと、ピアノ部屋の湿度を40%台に保たなければいけなくなります。

ご提案 3

国産とドイツ製の部品や材料を使用いたしますが、どちらに致しましても、品質とピアノとの相性を検討した上で、最適な物を選択して使用いたします。

ご提案 4

オーバーホールの作業期間はご相談させていただきますが、おおよそ3ヶ月程度頂けると助かります。急いで仕上げても良い事などありませんので、じっくりと作業させてください。尚、修理期間中は無料でピアノをレンタルさせていただきます。

お問合わせ先

Y.K PIANO FACTORY

小林泰浩

住所: 〒336-0963
さいたま市緑区大門1679

TEL: 048-705-0440

FAX: 048-705-0442

営業時間 10:00~18:00
定休日 年中無休 (夏期休暇、年末年始休暇有り)

出張ピアノ調律で不在の場合がありますのでご来店の際は事前にメール又はお電話でご確認ください。

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