ピアノ調律師から見た良いピアノ

良いピアノを作るためには、絶対に欠かすことのできない条件が4つあります。その条件とは……。

  1. 良質な材料
  2. しっかりとした設計
  3. 丁寧な組み立て
  4. 妥協を許さない調整

1.良質な材料とは

ピアノの材料としては、昔から良質の木材が使われてきました。音が良く伸び、音がよく響くといった楽器に求められる特性と、軽くて丈夫で加工がしやすいという利点も木材が用いられた理由です。

最高級のピアノの響板にはヨーロッパトウヒ材(日本ではアカエゾマツ天然林材)が使われていました。しかし,最近は材料の枯渇により、ほとんどの製品に北米産のマツ科の『スプルース材』を用いるのが主流となっています。

さらに近年のピアノは、木材の使用量を極限まで抑えて作られるために、ピアノの調律師をはじめとする専門家からも品質の低下が厳しく指摘されています。

これにはメーカーサイドも、森林伐採などに対する地球環境の保護の観点から、木材の代替品を模索して来た経緯があるのも事実なのですが…。

実際にはピアノに使われている木の種類や材質、木材の使用量から考えれば、古いピアノほど良いピアノであるということが言えるでしょう。また製造年度が同じならば、価格の高いピアノほど良い材料を使用していると言ってもよいでしょう。

2.しっかりとした設計

ピアノメーカーの個性や製作コンセプトにより、底流に流れる設計思想には違いがあって当然です。しかし廉価なピアノは、本来あるべき部品を省き、簡素化されているために、音の狂いの激しいピアノや、キータッチのおかしなピアノ、さらにはペダルを踏むと内部のアクション機構が、ガタガタと動いてしまうピアノなど、不可思議なピアノの枚挙にいとまがありません。これらは設計以前の問題です。

このようなピアノは、我々調律師が培ってきた技術をもってしても、直せるたぐいのものではありません。

一方、価格の高いピアノは強固に造られ、音の狂いが少なく、キータッチがスムースで、ペダル操作も滑らか!どなたでも実感できます。「大きくて重い」これが良いピアノの絶対条件です。

3.丁寧な組み立て

ピアノは、「木の芸術品」といわれています。組み立てられ、形としてピアノになるのですが、ただ組み立てられただけでは、ピアノと言う名の家具でしかありません。

現在主流である黒塗ピアノや生地の材質を生かした木目ピアノの塗装も、ただ外観の美しさを求めるだけではなく、木材を保護してそのピアノが長年の使用に耐えうるように高度な技術力と入魂された作業で、仕上げられていきます。

ここから我々調律師の出番、ピアノに息吹を与えるのが、調整(整調、調律、整音)という作業です。

4.妥協を許さない調整

妥協を許さない調整とは、調整に調整を重ねることです。調整とは、調律はもちろんのこと、約8000もの部品からなるピアノ内部の微調整を行ない、音色やタッチ感及び音律を正しくする工程です。ピアノ製作の最終工程に於いて、手間と時間を惜しまない調整をおこないます。

次に、新品ピアノと中古再調整品ピアノのどちらがおススメか、調律師の立場からご説明しましょう。

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