ピアノ調律とは
ピアノ調律とは、簡単に言えば、ピアノの88鍵盤の音程を正しく合わせる作業ということです。
しかし、意外と知られていないのが、個々のピアノにより微妙に調律に違いが出るいうことです。これはメーカーや機種によっても変わりますが、同じ機種でも微妙に違いが出るのが普通です。また、「調律師の数だけ調律がある」と言われるほど実に繊細な仕事なのです。
調律作業は、大きく分けて「割り振り」「オクターヴ」「ユニゾン」の3段階の作業工程から成り立っています。
割り振りとは、No33F~No45Fの1オクターヴ12の音階を、等間隔に揃える作業を指します。これは、現在通常行われている調律法で、『平均律』と呼ばれています。この平均律では、1オクターヴを1200セントと決め、半音100セントの音の階段を揃えていきます。もし、階段の高さがばらばらだったら、歩きにくいですよね? それと同じ事です。また、これにより移調が容易になり、どの調でも適度にビブラートが効いているので、心地よく聞こえるというのも、平均律が広まった要因の一つだと思います。
次に、具体的な私のピアノ調律法をご紹介いたしまよう。